1日に何杯のお茶を飲むべき?
新鮮なお茶を淹れる穏やかな習慣が好きでない人がいるでしょうか?さわやかでリフレッシュできるだけでなく、お茶には強力な健康効果があります。では理想的な杯数は?
1日3杯で脳を若く保つ!
2025年1月に科学誌『Nature』で発表された研究によると、緑茶を1日3杯飲むことで脳を保護できることが判明しました。1日約3杯(600ml)を摂取する人は、1杯(200ml)しか飲まない人に比べ、認知機能低下に関連する白質病変の量を約3%減少させることがわかりました。

研究スクリーンショット
これらの病変は脳の小血管疾患に関連し、脳血管性認知症やアルツハイマー病などの状態と関連しています。緑茶に含まれる抗酸化・抗炎症・降圧作用を持つカテキンが、アミロイドβタンパク質の凝集を防ぎ、神経機能を保護します。

最大の抗加齢効果は1日3杯!
お茶は脳だけでなく老化防止にも効果的です。1日3杯(茶葉6-8g)が生物学的老化を最も遅らせ、抗加齢効果を最大化します。
お茶の驚くべき健康効果
死亡リスク低下
1日2-3杯飲む人は1杯未満の人より死亡リスクが低くなりますが、3杯を超えると効果が頭打ちに。
心血管疾患リスク低減
緑茶が最も効果的で、紅茶、フルーツ/ハーブティーが続き、心血管疾患リスクを8%低下。

脳卒中リスク低下
緑茶1日2-3杯で脳卒中リスク14%減少。
高血圧リスク低下
特に緑茶で高血圧発症リスク約6%低下(不定期摂取でも効果あり)。

がんリスク低下
胃がん、大腸がん、肝臓がん、乳がんなど多様ながんリスクを低減。
脂肪肝改善
茶ポリフェノールエピガロカテキンガレート(EGCG)が脂質蓄積を抑制。
糖尿病リスク低下
紅茶・緑茶・黒茶・ウーロン茶が2型糖尿病リスクを低減。
腸内環境改善
紅茶が腸管粘膜の健康維持と免疫調節をサポート。

体質に合ったお茶選び
紅茶
冷え性や消化器系が弱い人に最適。ハチミツを加えると苦味が和らぎ、寒い季節におすすめ。

黒茶(プーアル茶)
冷え性タイプ向け。消化促進・脂肪代謝向上効果。四肢の冷えや腎虚がある人に。

緑茶
暑がりでエネルギー過剰な人向け。熱を冷まし気力を回復。暑い日やストレス時に。

白茶
中庸な性質でほとんどの人に適応。繊細な風味が特徴。

ウーロン茶
発酵度の低いものは緑茶に近く暑がり向き、高いものは紅茶に近く幅広い層に。
お茶の飲み方注意点:
- 熱すぎるお茶は避ける
- 濃すぎる淹れ方はNG
- 空腹時は控える
- 異味が混じったお茶は飲まない
- 食後すぐは避ける
美味しく健康に!毎日のお茶時間を楽しみましょう