ジャバリアのテントを直撃した空爆
現地時間3月27日、ガザ地区の現地メディアは、アブドゥルラティフ・アル=カヌア氏(パレスチナ・イスラム抵抗運動・通称ハマスの広報官)が北ガザ地区でのイスラエル軍空爆により死亡したと報じた。
ハマス系メディアアルアクサTVによると、空爆はカヌア氏が滞在していたジャバリアのテントを標的としたもの。医療関係者は、この攻撃で複数の負傷者が出たことを確認した。
連続空爆で甚大な被害
3月26日、ガザ保健省はイスラエル軍の最近の作戦規模について声明を発表。3月18日以降、イスラエル国防軍(IDF)がガザ地区全域で継続的に空爆を実施していると述べた。
同地区の保健当局によると、これまでの空爆で少なくとも830人が死亡、1,787人が負傷。紛争の激化に伴い、被害者数は増加し続けている。
深刻化するガザの人道危機
人口密集地帯であるガザ地区は長年紛争の焦点となっており、ハマスが実効支配する同地区はイスラエル軍の軍事作戦の標的となりやすい。

ガザの病院は逼迫状態にある。多くの医療施設がキャパシティを超えて稼働し、一部では重要な医療物資が枯渇。救急隊員は被災者へのアクセスに重大な困難を抱えていると訴える。
カヌア氏の死:ハマスへの打撃
カヌア氏はハマスの主要メディア担当者の一人だった。その死は同組織にとって象徴的かつ戦術的な損失であり、さらなる報復攻撃や混乱を招く可能性がある。
情勢は依然緊迫したままだ。市民が暴力の矢面に立たされる状況が続き、空爆が継続し即時停戦の兆しが見えない中、現地の状況は急速に悪化している。
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