パキスタンは、ロンリー・プラネットによって「2024年トップ旅行先」の一つに選ばれた国です。その魅力は、ユニークな気候と多様な景観だけでなく、豊かな歴史と人間模様を織りなす文化の融合にあります。
パキスタン観光地トップ10
バドシャーヒ・モスク
ラホール旧市街の外側に位置するバドシャーヒ・モスクは、ムガル帝国後期の傑作で、3年かけて建設されました。赤砂岩の壮大な壁が寺院の主要構造を囲み、赤い階段と大理石の床が東洋の雰囲気を醸し出しています。22段の階段を上ると10万人を収容できる広大な中庭があり、中央には16平方メートルの大理石の水場が礼拝前の沐浴に使われます。
ラホール城塞
11世紀のガズナ朝時代に王宮として使われたラホール城塞は、17世紀ムガル建築史を完全に反映するパキスタン唯一の建造物です。宮殿群、大理石のモスク、0.2平方キロの美しい庭園から構成され、「パキスタンの心臓」と称される必見スポットです。1021年に建設された泥の要塞が起源で、壮麗なムガル建築が特徴です。 
ファイサル・モスク
イスラマバード西部に1982～1986年に建設されたパキスタン最大のモスク。総面積189,705平方メートルで、10万人を収容可能な広大な敷地を有します。
八角形の構造は砂漠のテントを思わせ、白大理石の外装とモザイク装飾が施された内部が特徴です。柱のない礼拝堂は4本のミナレットで支えられ、イスラム文化を色濃く反映した厳かなデザインが際立っています。
マルガラ丘陵国立公園
カラコルム山脈の裾野に位置する自然公園。ダマン・エ・コー展望台からはイスラマバードのパノラマが広がり、頂上のモナルレストランでは夜景を楽しめます。7つの登山ルートがあり、車両用道路と6つのハイキングコース（人気は3番と5番）が整備されています。
ラホール博物館
1864年創設のパキスタン最古・最大の総合博物館。17のギャラリーには4000年前の陶器車輪、ガンダーラ仏像、ムガル皇帝の絨毯、中国文字入りの象牙彫刻などが展示され、中パキスタン古代交易の歴史を物語ります。
クリフトン・ビーチ
カラチ郊外にある国内随一のビーチリゾート。アラビア海の透き通った碧い海と白砂が特徴で、ラクダや馬に乗って砂浜を散策できるのが魅力です。夕日の美しさも格別で、海水浴やピクニックに最適なスポットです。
ラワル湖
イスラマバード北東に位置する国内最大の淡水湖。「パキスタンの真珠」と呼ばれ、ボート遊びや釣り、バーベキューが楽しめる湖畔公園があります。澄んだ湖面と緑豊かな周辺環境がリラクゼーションを提供します。
タキシラ
2500年の歴史を誇る仏教遺跡の宝庫。ガンダーラ美術の中心地として、法顕や玄奘も訪れた古代都市。ビール・マウンド、シルカップ、シルスークの3地区に分かれた遺跡群と数多くのストゥーパが残っています。
フンザ渓谷
中国新疆に近いギルギット・バルティスタン地方にある「シャングリラ」。7000m級の雪山に囲まれたこの地域は、ミネラル豊富な水が住民の長寿を支え、世界五大ブルーゾーンの一つに数えられます。ジェームズ・ヒルトンの『失われた地平線』のモデルとなった景勝地です。
パキスタン記念碑博物館
ムシャラフ政権時代に建設された愛国教育の象徴。4つの大パルペタ（主要州）と3つの小パルペタ（地域）を表すデザインで、中央の五芒星オベリスクが国旗の三日月と星を形成しています。刻まれた文化遺産やジンナー初代大統領の肖像が国家的アイデンティティを表現しています。
