バルカン半島にひっそりと佇むモンテネグロは、雄大な山々、中世の町並み、アドリア海の透き通った海が魅力の小さな国です。周辺国に隠れがちですが、まさに探検を待つ楽園と言えるでしょう。
古代ギリシャ、ローマ、オスマン帝国の影響を受けた歴史を持ち、景観と文化が独自の融合を見せています。アドベンチャーを求める人、歴史愛好家、静かなビーチを探す人まで、あらゆる旅行者を満足させる要素が詰まっています。

ドゥルミトル国立公園:モンテネグロのアルプス楽園
ハイカーと自然愛好家のパラダイス
北西部に位置するドゥルミトル国立公園はユネスコ世界遺産に登録され、険しい峰々、氷河湖、密林が特徴です。氷河と地下川が形成したこの公園には、2000メートルを超える石灰岩の峰が20以上聳え立っています。

ブラックレイク:絵のように美しい逃避先
公園最大の見所はブラックレイクです。周囲の松林と山々を映すこの氷河湖では、ハイキング、サイクリング、カヤック、あるいは静かな湖畔でのんびり過ごすなど多彩な楽しみ方ができます。

タラ橋:ヨーロッパのグランドキャニオン
建築の奇跡
タラ川峡谷に架かるタラ橋は、かつて欧州最大のコンクリートアーチ橋でした。1940年に建設され、川面から172メートルの高さを誇り、息を呑む絶景を提供します。

冒険好き必見
峡谷自体であるタラ川峡谷は世界有数の深さを誇り、グランドキャニオンと比較されることも。スリルを求めるなら、タラ川でのホワイトウォーターラフティングが忘れられない体験となるでしょう。
コラシン:モンテネグロのウィンターワンダーランド
海抜900メートルに位置するコラシンは、ウィンタースポーツ愛好家の聖地です。ビイェラシツァ山に囲まれたこの地にはコラシン1450スキーリゾートがあり、冬はスキーやスノーボード、夏はハイキングを楽しめます。
オストログ修道院:精神の聖域
垂直の崖に築かれたオストログ修道院は、毎年数千人の巡礼者を集める正教会の聖地です。見事なフレスコ画と宗教的遺物で知られる建築的傑作です。

ポドゴリツァ:首都の玄関口
ポドゴリツァは主要観光地ではありませんが、交通の要衝として国内探索の拠点に最適です。モダンなカフェ、史跡、活気あるナイトライフが特徴です。

ツェティニェ:旧王都
「石の街」と呼ばれるツェティニェは1946年まで首都でした。現在も文化の中心地として、宗教遺物を収蔵する国立博物館やツェティニェ修道院を有しています。

ロヴチェン国立公園:モンテネグロの象徴
コトル湾を見下ろすロヴチェン国立公園には、敬愛される統治者で詩人・哲学者のペタル2世ペトロヴィッチ=ニェゴシュの霊廟があります。460段の階段を登り切れば、山々とアドリア海のパノラマビューが待っています。


コトル湾:モンテネグロの至宝
コトル:ユネスコ保護の中世都市
ヴェネツィア様式の城壁、石畳の路地、魅力的な広場が特徴のコトルは必見の地です。切り立った崖とフィヨルドのような海に囲まれたこの町は、中世建築と友好的な猫の住人で知られています。

ペラスト:絵本のような海岸の町
コトルから数キロのペラストは、バロック建築と絶景が魅力の村です。船で岩の聖母教会へ向かうツアーが人気で、この人工島には興味深い歴史が刻まれています。


ブドヴァ:アドリア海のリビエラ
モンテネグロ随一の海岸リゾートであるブドヴァは、美しいビーチ、活気あるナイトライフ、保存状態の良い旧市街が特徴です。ヴェネツィア様式の建築と紺碧の海が旅行者を惹きつけます。


スヴェティ・ステファン:豪華な島のリトリート
かつての漁村がアマンホテルズ運営の高級リゾートに変貌したスヴェティ・ステファンは、モンテネグロで最も写真に収められるスポットの一つです。

スカダル湖国立公園:バードウォッチャーの楽園
モンテネグロとアルバニア国境に位置するスカダル湖はバルカン最大の湖です。280種以上の鳥類を含む多様な生物が生息し、自然愛好家の憧れの地です。

スタリ・バル:忘れられた要塞
スタリ・バルの廃墟はモンテネグロの激動の歴史を物語ります。ルミヤ山麓に位置するこの古代要塞は、絶景と歴史の謎に包まれています。
ウルツィニ:文化の融合
最南端の海岸都市ウルツィニは砂浜、中世旧市街、オスマン帝国の遺産で知られます。モンテネグロとアルバニア文化が独特に融合した町です。

モンテネグロを訪れる理由
モンテネグロは中世の町並みと原始のビーチ、聳え立つ山々と秘湖が共存する対比の国です。冒険、歴史探求、リラクゼーションを求めるすべての旅人に、この小さな大国は忘れられない体験を約束します。